12/06/2010

民主党政府でなければできなかったことその2

 諫早湾干拓の締切堤水門の開閉の是非を巡って国と漁業者とで争われてきた訴訟が福岡高裁でも判決が下された。三年間の猶予後最低5年間開門し水質調査などをすべき(漁業者勝訴)、というものだった。
 締切堤による外側海域の水質悪化があるかどうかは科学的に因果関係が究明されなければならない。そうでなければ異なる主張に結論を出すことはできない。そのために開門調査を行うのだ。
 民主党政府になって、農業サイドの長崎県政と距離を保つことによってようやく出された方向だ。自民党時代ではできなかったかもしれない。
 もうひとつ、納税者背番号導入がある。菅首相がことのほか導入に熱心だという。似たもので利用目的が限られているものは住民基本台帳だ。東京の国立市とか横浜市などではまだ完全導入されておらず、住民に不便を強いている。当時の反対運動は主として民主党、共産党などの支援下で盛んとなった記憶がある。野党だから自民党政府のすることに反対するのが仕事だ、と理解していたのだろう。だから、すべての政治勢力で賛成となり、今後スムーズな導入が期待される。
 以上二点も加えて、民主党が与党となって「勉強」あるいは理解することになった政策は多い。だから、政権交代は時々は必要なのだろう。

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