9/18/2008

ミニマムアクセス米は犯罪助長

 ミニマムアクセス米については9/10にも書いた。今回の非食用米の食用への不正転用はミニマムアクセス米以外でもあったのだろうか?(以下に述べる理由で、ないような感じがする)
 ミニマムアクセス米はウルグアイラウンドで日本国政府が選択したギリギリの方式だ。最低量を政府購入で輸入するので、他の大部分の自由化は勘弁してくれ、ということだろう。この最低量は焼却などして利用しないのであれば、ミニマムアクセスとして認められないという。だから、糊の原料などとして非食用に利用先を探したのだろう。その意味で、三笠フーズに農水省は感謝していただろう。糊の原料米がそんなに必要なはずはない。さらに、どうせ糊になるなら、カビとか残留農薬は問題とならない。輸入元の国にうるさいことを言わなくても良い。だから、買いたたくことが出来る。
 近年、食料品のブランド(産地)偽装が続出し、日本人の商道徳のなさにあきれているが、食べて健康被害が出るわけではないから、詐欺だけの問題だ(詐欺も犯罪だが)。非食用を食用に不正に転用するのは、健康被害につながるおそれがあるので、重大な犯罪になる。食物を扱う商売では決してしてはならないことだ。
 ミニマムアクセス米を(食用)米市場に出さないという方針がこれらの犯罪を助長していると感じざるを得ない。ミニマムアクセス米も検査のうえ、食用に(安価に)流通させるべきだ。

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