6/14/2006

安かろう悪かろう(エレベーター)

シンドラー社のエレベーターの納入先は公共の建物(住宅も含め)が多い。
日本には国内の優秀なエレベーター業者が目白押しだ。民間住宅・建築だと、(日本人向け)きめ細かな性能などを比較し、ほとんどが国内メーカーを選ぶことになる。
だから、シンドラー社など外国勢は価格競争が出来る(価格だけで決める)公共管理の建物にしか参入できない。
安かろう悪かろう、は昔からの真理だ。
メーカーと管理業者とで責任のなすり合いが行われている。国内メーカーの場合にも管理は別業者に委託することはあり得る話しだが、事故は少ない。
「シ」社がダンピング受注のしわ寄せで、管理費用をふっかけ、そのため、別の業者に委託(これも価格競争)することになり、「シ」社がメーカー責任の管理技術提供面で非協力となり、事故に繋がった、というのが真相だろう。
価格が安いものを選ぶという公共のシステムが破綻している。
維持管理費用を高くして、ダンピングの損を後日回収するということになりがちだ。

似たような例で、家庭用プリンター(C社E社など)がある。プリンターがあんなに安いはずがない。案の定、それしか使えない補充用インクを高くしている。
商業の道徳というものを考えているのだろうか?C社の社長は経済界のトップでもある。

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