4/27/2020

NYクオモ知事の抗体検査の意図がわからない


抗体検査は19日から、州内各地のスーパーなど計40カ所で無作為に3千人を抽出して実施。全体の13・9%が陽性で、ヒスパニック(中南米)系22・5%▽黒人22・1%▽アジア人11・7%▽白人9・1%-と人種間で大きな差が出た。また、人口で単純計算した場合、陽性反応が出た人のうちの死亡率は推定約0・5%と低くなったという。
 大都市のニューヨーク市では、人口の5人に1人以上となる21・2%が陽性だった。同市と近郊の地域はいずれも10%を超える高い数値となったが、州の他の地域は4%以下にとどまり、クオモ氏は外出制限の緩和を地域ごとに検討する可能性を示唆した。(Sankeibiz)
・抗体検査の誤差精度が問題と言われるが、個々の被検査者への診断目的でなく、このように母集団の統計に使うだけなら問題ない。PCRとの違いで重要なのは簡便に検査できることだ。
・人種間でアフリカ系、ヒスパニック系の陽性率が高い、というのは今後の公衆衛生政策に参考になる。
・肝心なのはどの程度までに陽性率(免疫獲得率)が高まれば外出制限を解除できるかの目標がないことだ。集団免疫の60%以上には道遠しだ。それを州内の陽性率が低い地区の解除に使うのであれば、抗体検査でなくいままでのPCR検査での部分結果の州内分布でも目安となる(日本での各都道府県分布のように)
・対陽性者死亡率が低くなった、といっても患者の安心に資すだけだ。そのために膨大な検査をする意味はない。

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