10/19/2016

アスリートファーストで決めたら負の遺産になる

東京都小池新知事の「・・・ファースト」には違和感がある。都民ファーストは都政の主権者の都民だから、当たり前だ。

わからないのが、アスリートファーストだ。選手がまずはその施設でスポーツをするのだから、競技しやすく計画するのは当たり前だが、この場合、施設をレガシー(遺産)として、五輪後のそのスポーツの振興に引き続き役立てる、という積極的意味だ。

アスリートがまず考えるのは日頃のスポーツ関連予算の不足だろう。五輪(予算)を好機に立派(すぎる)な施設だけは是非ともほしい。その競技の振興にはまずは施設が必要だからだ。でも、その種目自体に魅力がない場合、残された施設は負の遺産(維持管理費がかかる)になってしまう。

ボートカヌー競技を被災地県の長沼で開催する小池案に対しアスリートが否定的なのは、東京から遠隔地では五輪後の同競技振興への自信がないからではないか?でも、その調子だと、東京湾の立派な施設でも「負の遺産」となりかねない。

ここはアスリートの意見は聞くことなく、純粋に五輪時だけの効果(復興五輪も含め)を考えて決めるべきだ。真に必要なスポーツ施設は五輪と関係なく毎年のスポーツ予算で要求すればよい。

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