8/10/2015

「原発の費用」は再稼働の場合は違う

 川内原発の再稼働一日前となった。ゼロリスクでないから危険だという議論は素人にしか通用しない。
 相手にする必要があるのは、原発の売り物であるコストは安くはない、という議論だ。廃炉費用とか放射性廃棄物の処理費用が適正に見積もられていないから、それらを加えると、従来型の発電方法と比べてむしろ高くなる、というものだ。
 しかし、それらのバックエンド費用の見積もり方の是非もあるが(その議論を飛ばしても)、再稼働のコストの場合は、すでに建設済みの施設を使うものであり(コストに含まなくてよい)、廃炉費用は再稼働により増加するものではない。新規制基準に対応するための費用が発電量単価にどれだけ増加要因になるかを見積もればすむ。
 九州電力は民間の株式会社だ。だったら、費用のかさむ発電方法をとるはずがないし、疑念があれば、株主が株主総会で説明を求めればすむことだ。

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