5/04/2015

護憲というより蔑憲(ないがしろにする)

 日本人は成文憲法というものに慣れていない。英国には成文憲法はない。両国とも歴史ある国だからなのか、日本に憲法を押しつけた米国のような歴史の浅さはない。
 でも、英国と違い、そもそもは法典というものに重きを置いてなく、社会の空気のようなものが規範となってきた。憲法九条第二項「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と陸海空自衛隊の存在は明らかに矛盾する。法治ということからは、自衛隊を否定するか、この項を少なくとも改正するべきだろう。
 このように無理な解釈を重ねて、条文をないがしろにできるのなら、これからも憲法を守ると称して実際は現実にあわせて規範は変えていくことができるだろう。護憲というより蔑憲(憲法を蔑ろにする)とでも言えようか。

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