10/15/2012

杉原千畝が助けたリトアニアに学べ(原発)

リトアニア政府は日立製作所と原発建設協定を締結した。福島の事故の後だが、リトアニアの首相は、ロシアへのエネルギー依存は安全保障上問題があり、福島の事故原因は自然災害であって技術の問題ではない、としている。ロシア(ソ連)はバルト三国を弾圧した専制国だ。その国にエネルギーの大半を頼ることはあり得ないことなのであろう。

ソ連支配時代に残したチェルノビィル型原発を廃止したばかりだ。くらべると日立の最新型原発(改良型沸騰水軽水炉ABWR)は限りなく安全だ。

日本にとっても、原油と天然ガスの大部分は世界中で最も危険なホルムズ海峡を通過輸入されるというエネルギー安全保障上の問題がある。また、福島の事故は千年に一度のまれな大災害が直接の原因。それでも原発を採用するリトアニアの合理性(冷徹性)がなぜ日本人にできないのか?

かつて弾圧されたユダヤ人をリトアニア駐在の外交官・杉原千畝は「命のビザ」を発行して救出した。今度はリトアニアという国の生存本能を日本が学ぶ番だ。

P.S.
リトアニアでは原発国民投票がおこなわれ、野党の肝いりで「反対」が多数となった。しかし、野党は政権をとったら、日立との原発はすすめる、という。この冷徹性がうらやましい。

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