1/11/2008

地球温暖化でよくなることその2

可耕地が北に広がる(北半球の場合)のは確かだが、南限(というものがあるとして)が北上しては差し引き広がらない。
熱帯では気温が上がるのか?地球温暖化は高緯度地方で顕著になる、と言われている。熱帯では現在の30数度の最高気温が更に上がるとは考えられない。
それは「水」の存在から言える。水は気化するときに多量の気化熱を要する。だから、それが気温上昇の限度を作るのだ。
一方、低温のほうは水の零度での融解熱(潜熱)が必要だ。それを越えて(下がって)氷となったのちは、低下限度はなくなり、シベリアの奥地のように零下数十度ということもあり得る。
加えて、二酸化炭素の濃度が上昇するので、植物の生育は更に活発となり、農産物の増産につながる。

砂漠では、水の影響が少ないから、更に気温が上がるかもしれない。それよりも、気象を決定する気圧分布地理が変わることは考えられる。そのため砂漠化するところもあるが、逆に農用気候に戻るところも出てこよう。海の環境で海水温上昇による珊瑚の白化(死滅)が観測されているが、新たに珊瑚が生育する海域もできてくるのである。
変化は避けられないが、地球全体では辻褄が合っているのである。
変化には生物自体が適応力をつけてくるし、人間が品種改良でもって適応させることもできる(過去そうしてきた)。悲観でなく楽観で生きてきたのが人間だ。

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