中国外務省(外交部)によると、王氏(外交部長)は「冷静に事件を扱い、政治化を避けるべきだ」と訴えた。(共同9/24)
事件とは深圳の日本人学校児童が中国人に殺された(9/18)ことで、日本国民が中国をこの件で敵視するようになるのを防ぐべきだ、ということらしい。
だったら、日本の首相が靖国参拝して、中国国民が騒ぐような「政治化」を防ぐ中国政府の責務につながる。中国国内の治安維持は中国政府の仕事だ。戦前は旧日本軍がこのような治安の維持のために進駐した(列強各国とも、中国にまともな政府はなかった)。
また、靖国参拝の是非は日本国内だけのイシューだ。お互いに過ぎた内政干渉をすると、政治化することになる。振り返るに、胡耀邦総書記時代に、中曽根首相が靖国参拝を控えたのは、それで中国国内が争乱になったら、友好的な胡政権が危機に瀕するかもしれないという親心からだった。いまなら、中国政府はその前に抑える警察力はある。
中国政府は国民の訪日旅行で注意を促しているが、全く逆のこと(中国国内の第2の事件)が心配される。
一方、それら靖国参拝など外国に関連するイシューは説明を尽くすことが外交上は必要だ。靖国参拝の日本社会としての意義は中国政府に説明を尽くすべきだ。
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