11/03/2023

両戦争とも停戦は欺瞞だ

ハマス戦争でイスラエル軍に停戦が人道的に要請されている。露宇戦争でも何度かロシア側から停戦が呼びかけられた。停戦は戦闘行為を止めることにより両軍の損害が一時的に回避されるだけでなく非戦闘員の人命も失われることがなくなる絶対の価値と誤解されている。

露宇戦争では現状の最前線が停戦ラインになる。侵略した露軍にとって有利なだけだ。ハマス戦争でも緒戦のイスラエル側の民間損害を許した段階で戦争を停止するわけにはいかない。この先、両軍膠着状態になったときに停戦は議論されるものだ。

非戦闘員の損害を防ぐ唯一の方法は予定される戦場から離脱することだ。敵軍からその余裕を与えられた後にそれをせずに、戦闘に巻き込まれたら、民間被害が生じたとの非難はできない。予定戦場に残留するのは、命知らずか、敵軍に属す(投石だけの)便衣兵か、敵軍に人間の盾として配置させられているか、のどれかだろう。 


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