5/08/2023

5類になっても新型コロナは困難な病

感染症法上の2類から5類に新型コロナが格下げになった。そうなっても新型コロナが未だ困難な病(難病)であることとは無関係だ。オミクロン株へと変異して、感染力は強くなったが、全体としての致死性などは低下した。それがウイルス変異の一般則だ。しかし、高齢者とか基礎疾患者には重病化の危険は残っていて、全世代、後遺症も解明されていない。

だからといって、感染症上の類型を格下げしない理由にはならない。感染症対策としては、個々の患者が重篤かどうかと言うより、感染が流行して重症化する患者が増加し、医療の対応、とくに、重症病床が不足する怖れが出てきたので、その対応を整備する時間を稼ぐために、緊急事態宣言するなどして、住民にも感染防止行動をとるように指導してきた。3年目の本日5/8になってようやく、その感染症対策の類型を下げることができた。

この間、感染と重症化との予防のためのワクチンが開発され、治療薬も普及され始めている。難病であることは変わらないが、今後は通常の医療で対応する(できる)ことになる。感染させないことと感染を受けないこととは「個人の判断で」となるので、各人がそのリスクを考えて行動することになる。マスクで固めていても感染確率はゼロにはならない。

以上に対し、まだ難病だから2類のままで、という主張は、それら類型が公衆衛生上の感染対策を社会で行わざるを得ないことから、ということを理解していないのではないか。 

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