10/13/2006

前時代を全否定するのが手

日本の歴史上、パラダイムチェンジ(体制変換)が何回か起きている。そのとき、新時代の支配者は前時代を全否定し、新時代の運営を確実なものとする。
1.大化の改新の時、天智天皇は古代社会を否定し、律令国家を築いた。
2.源頼朝は貴族社会から武家社会への変換のため、鎌倉に幕府を開いた。(古都京都の否定)
3.徳川家康は戦国時代から平時の社会への転換のため、旧来の争乱地から江戸へ幕府を開いた。
4.明治天皇は、天皇親政中央集権国家を確立するため、江戸時代を封建社会であると貶めた。
5.マッカーサーは終戦後のアメリカ式民主主義を植え付けるため、戦前の日本を全否定した。

現在日本は5の後遺症に苦しんでいる。4の「封建的」という蔑称も生き残っている。封建的=地方分権、という意味なのだが。
終戦60年以上も経つというのに、マ元帥の残した時限爆弾に忠実なのは困ったものだ。

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