11/06/2015

世間をお騒がせした(だけを)謝罪

 NHK特報首都圏「過剰反応社会」をみた。内容概要は

 「昆虫写真は気持ち悪い」という声に配慮して、学習ノートの販売を中止したメーカー。子ザルに英国王女にちなんだ名前をつけて批判が殺到した動物園。インターネットを介して、批判が一気に高まる事例が増えている。こうした事例の裏にどんな社会心理があるのか。批判への配慮が行き過ぎて、自由かったつな表現が損われる恐れはないのか。番組では、頻発する「過剰反応」と「配慮」をめぐる動きについて、専門家とともに考える。

 山本七平氏はこのような現象を(世間の)「空気」と呼んだ。この「世間」は日本特有のものかもしれない。実態がよくわからない世間からの過剰反応におびえる。
 反対に、世間にお詫びしておけば、すむ、という安易な日本でもある。「世間をお騒がせして・・・」というのは、とりあえずは世間だけには責任があるが、特定個人には(そのあとの訴訟等もあるので)謝ってはいない、という便利な謝罪方法だ。

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