8/16/2024

地震と台風、災害予告の難しさの違い

気象庁からの警戒情報が相次いで二つ出され、その結末が対照的となっている。一つは8/8の宮崎県沖地震にともなう南海トラフ巨大地震準備の情報と、もう一つは8/16(本日)に予測された関東地方直撃は避けられた台風7号の災害予告だ。

プレートに関係した今回の地震は何百回に一回程度の確率で大地震の予兆となる、という知見から出されたものだ。それが1週間の期限を経て、昨日(8/15)に準備解除となった。もちろん、その後も地震の確率はゼロではない。

台風7号は発生以来、地球的な気象配置などにコンピューターを駆使した大量・複雑な計算により、ある程度正確に進路など予測ができるようになっている。それが住民に刻々と伝えられて、結果は本土直撃にはならずに太平洋上を通過するようだ。

今後考慮が必要なことはこれらの災害予告外れが住民にとって再度同様の予告にどのように教訓となったかだ。予告が外れたのは結果オーライだが、予告が信用されるかということからすれば、次には信用度が落ちるかもしれない。そうなると予告することそのものが無意味になってしまうかもしれない。台風の場合は予告が外れた経緯(予想進路との外れ方)が刻々とわかるので、「気象庁も苦労している」的な「今回は外れても仕方がなかった」ことになりやすい。地震の場合は、解除から未だ一日しかたっていないのでわからないが、外れた経緯などについてわかりやすく説明していかないと、台風進路のようによくは理解されてもらえないかもしれない。小さな確率(だから外れる確率は大きい)だったことを説明するのは困難が予想される。