7/28/2021

感染者数でなく、その微分値、積分値のほうを見よ

東京で一日の新規感染者報告数が2,000人を超えたとして大騒ぎになっている。昨年の45月での200人程度からは10倍になっている。しかし、2,000人が3,000人に急増するのと200人が300人に増えるのとでは同じ感染現象が起きていることに留意すべきだ。要は感染状況には微分値を見るべきだ、ということだ。これは実効再生産数の動きでもわかる。その数値は一年前もいまも1.5以下だ。これがいずれ1.0以下に収束しないで、逆に2.0以上になれば警戒してよい。

 問題なのは感染者数の積分値だ。毎日の感染者数は積み上がって病院などの負担になる。だから、感染者数だけでなく、感染後のとくに重症者数(これは現在値、感染者数の積分値に比例)が許容数を超えないか、をウォッチしなければならない。

 そして、変異株のデルタ株など、重症化率の変化にも関係する。デルタ株が感染しやすいという憶測があるがそのエビデンスが欲しい。

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