4/30/2019

高齢者という属性で判断する危険


高齢者は全員運転に適していないわけではない。健康で運転にまったく支障のない高齢者も大勢いる。(記事より)

 高齢者を平均で言ったら、運転能力が衰えているであろう。しかし、高齢者個々人で言ったら、そうでない人もいる。だから、年齢で運転能力を云々するのは差別になる。

 その点、会社人生を定年で区切るのもそうだ。まだまだ働ける人にとって定年は年齢による差別だ。

 中国人などを差別する日本人がいる。平均で言ったら中国人(国籍、民族)は嫌いかもしれない。しかし、個々には素晴らしい人もいる。中国人という属性で判断するからそうなる。

 世の中の差別は個々への判断でなく、この属性判断をしがちな人間の誤りだ。

4/23/2019

アポ電強盗には住所電話の名簿情報が必要


被害者の個人情報である住所、電話番号が流出し、犯罪に利用されている。その流出ルートの1つに名簿の売買がある。売買は合法的らしいが禁止できないか?

 さらにこのような犯罪を防止する意味からは、名簿には住所電話などの個人情報はもともと記載しないことだ。名簿だから、氏名(これは不可欠)その他(同窓会だったら年次とか)だけでよい。もちろん同窓会事務局は連絡のための個人情報は把握するが、名簿には載せない。

 社会問題化しているこのような犯罪を根本的になくすために、名簿から犯罪に利用される個人情報をなくす、そして、固定電話の携帯電話なみの対応性、を求めたい。

このウェブサイトについて
NHK.OR.JP
2019年4月23日(火)放送。家に現金がいくらあるかを尋ねたあと、強盗に押し入る「アポ電強盗」。全国で相次ぐ事件や犯行グループを取材すると、これまで表に出てこなかった「本当の怖さ」が見えてきた。「受け子」のなり...

4/21/2019

紙幣が脱税を助長する

タンス預金の動機は安全に資産を保蔵することだ(記事より)

 家のタンス(金庫だろう)に多額の現金を保蔵するのは安全ではない。強盗などの現金ねらいに脆弱だ。預金通帳などを盗んでも足がつくから、現金は泥棒がもっとも好きだ。

 現金で保蔵する動機のほとんどは脱税だ。政府紙幣が脱税を助長する、大いなる矛盾だ。マルサもガサ入れで現金(金も、昔は無記名の債券)を見つけ、脱税を告発する。

 紙幣を発行し続けることが不可避なら、それを政府のデジタル通貨の預かり証扱いにしたらどうか?支払いの度に紙幣番号で移転をネットで記録する方式だ。そうなれば、タンス預金のほとんどは解消され、現金強盗(足がつくようになる)もなくなりキャッシュレスがさらに進むだろう。現金で持っていても利息が、わずかであっても、全く付かない。

 ジンバブエに入国したとき、審査官は入国税の支払いドル紙幣の番号を記録していた。たぶん着服防止のためだが、お釣りがでないようにきっかりの紙幣でそろえないとやっかいとなる。

4/12/2019

放射線風評が続く理由

韓国だけでない、台湾、香港、シンガポールなども一部輸入禁止を続けている。日本国内でもいまでも福島県産物を忌避している人がいる。

 こうなると放射能イメージに恐れを抱いている、としか思えない。だから風評、すなわち科学的根拠に基づかない恐れ、なのだろう。

 実データで言えば、広島爆心地から数百メートルにいた被爆者でも物陰にたまたまいたもので、爆風、熱線、大量放射線にはさらされず、即死はせずにいままで生き延びている例がある。つまり、残留放射線の影響は受けていない。広島では空中で爆発したので、残留放射性物質は少なかったと言われている。

 米ソが核兵器軍拡を進めるにあたって、原水爆の威力を高める必要があった。それには放射線の影響が後々まで残ることが効果的だ(不発弾とか地雷が残ったようなもの)。放射線は見えないから、一般人に恐れさせるには、その影響はその土地に永久に残ることを「でっち上げ」ればよい。

 その悪しきPRに引っかかっているのが以上の黄色人種だと言えないだろうか?

4/06/2019

移民送り出し国の不幸

「ますます多くの人々にとって、変化という概念は、自分が居住する国を変えるということであって、自分の国の政府を変えるということではなくなっている」(本書より)

 EUの域内(シェンゲン協定)にせよ、域外から(難民移民)にせよ、人の移動が自由になると、移動された国のほうが空っぽになる、という危機を考えさせられた。移動する人たちはその国では優秀な部類に入るだろう。そうだと、残されたそれらの国の行く末が成り立たなくなる。

 国民は国を捨てることにより個人としては幸福になるのだろうが、残された国は不幸になる。
IWANAMI.CO.JP
EU諸国がポピュリズムの台頭で内部的危機に直面する現在,「アフター・ヨーロッパ」を冷静に論じる.