5/28/2007

電線ドロは日本社会主義の終焉を象徴

電線など金属類の盗難があとを絶たない。それら原材料の高騰が原因だと言うが、諸外国では外に金目のものがあれば必ず盗まれる。その意味で、日本も「普通の国」になったのだ。
言い方を変えれば、最後の社会主義国・日本が崩壊し、弱肉強食の真の資本主義国入りした。 誰もが礼節を保っていた不思議な国から、じつは衣食が不足すれば礼節を欠くという当たり前の、普通の国になったのだ。
かって、ソ連崩壊直後のロシアに行ったことがあるが、百ルーブル=一円の交換レート(一ルーブル百円ではない)で、百ルーブル未満の紙幣がなく(当たり前だが)、お店の人がお釣りに困り、ガム一枚をその代わりとしてくれたことがあった。いまだ社会主義の影響下にあった国民の良いところだ。

社会主義が崩壊することは、公平(結果の平等)から公正(機会の平等)の価値観に変わることを意味する。泥棒というリスキーな職業も機会の平等を得られた結果だ(捕まれば厳罰、という前提で)。

中国、ベトナムは全体主義一党独裁の資本主義国、北朝鮮、キューバは全体主義国そのもの。いずれも社会主義にはずっと前からあきらめている。
日本が最後に社会主義から脱皮することが、二十世紀末の共産主義崩壊からつづく、二十一世紀はじめの世界的事件ではなかろうか?

5/07/2007

環境問題は隠れ蓑

ニッポン放送によると(大量廉価の)割り箸の供給は中国からの輸入が大部分で、同国は近時、環境問題を理由に全面輸出禁止の動きだという。同放送の解説では、中国国内では原料となる材木がすでに枯渇し、ロシアから材木を輸入し、中国国内で割り箸に加工し、それを日本に輸出しているので、中国国内の環境問題を理由にするのはおかしい、とのこと。
韓国では、割り箸禁止の措置をとっている。もともと金(かね)の箸の国だからだが・・・

そもそもだが、(割り箸のように)木材資源を使用することは木材産業の育成になるし、再生可能資源なので、限りある地下資源の乱用にならないメリットがある。また、割り箸は使い道の少ない間伐材(小径木)の貴重な使途ともなり、間伐奨励となり、結果として森林育成に割り箸使用はつながるのである。
使い捨てだから資源乱用だ(もったいない)との、短絡的思考はよくない。

中国の禁輸は環境問題ではなく、価格高騰をねらったものだ。
環境(を)問題(とすること)を表向きの理由にして、別のことをねらっているのはよくあることだ。
国際資本によるサハリン天然ガス開発をロシア政府が環境問題を理由に差し止めたが、国内資本のガスプロム社に有利になるようにするためだったことは見え見えだった。