11/24/2021

五輪をこれ以上政治化するな

外交的ボイコットは国として開催への祝意を示さないメッセージになる。(日経)

 そもそもだが、五輪は外交の場ではない。個々のアスリートが集う大会であって、その観戦がてら各国首脳がついでに首脳会談をするのは勝手だ。

 その上で、五輪は古代五輪時代と比べて政治的になりすぎている。まずは選手が各国の期待を背負って出場していることだ。各メダルの表彰式に国旗掲揚は止めたらよい。その成績は各人のものだ。選手が支援してくれた日本国などに感謝したいのなら、帰国してから感謝の報告をしたらよい(金メダルをかじられないように)。

 わたしはへそ曲がりなので、成績のふるわない日本選手が敗退したあと、世界の名プレイヤーの競技をゆっくり楽しむことにしている(サッカーだけだが)。

北京五輪、岸田政権に火種 外交的ボイコットで同調圧力(写真=AP)

11/16/2021

GoToトラベル冤罪防止には

GoToトラベルを再開するには昨年の「失敗」を反省しての再開時期とならなければ2度同じ誤りとなってしまう。

 昨年は感染者が増えていく時期にたまたまGoToトラベルキャンペーンが重なってしまった。観光地はキャンペーンが成功して大賑わいだったので、感染の単独「犯人」にされてしまった。因果関係はあまりないはずだが、状況証拠になってしまった。

 今年はだから、賑わうシーズンの(紅葉時期は過ぎたが)年末年始を過ぎてから、2月などの閑散期に開始すると、供給者側としてはとくに効果が受けられる。そしてGW前には終了していることだ。

 そもそも土日、連休、観光季節には観光キャンペーンは不必要だ。土日以外に休めない国民から苦情が出るかもしれないが、旅行者のためにやっている施策ではない。コロナ禍で傷んだ観光業界のためだけだ。

11/07/2021

物理学の温暖化理論だけで地球物理を語れない

 「学校の先生のいうことを真に受ける人」(ひろゆき氏)が地球温暖化理論を単純に信じて他人に押しつけようとする。

 二酸化炭素など温暖化ガスが地球の大気を暖めているのは物理学の理論だ。いままではそれが一般には広まっていなかったが、IPCCなどの学者の努力もあって世界中に知れ渡ることになった。ただ、それだけでは実際の地球の大気がどうなるかの地球物理学の結論とはならない。地球の気温を左右するのは温暖化ガスだけではないからだ。

 この途中までの結論(物理学では定理だ)で、それを知った自分が知らない他人を啓蒙したい、とはグレタ・トゥーンベリ氏だけではない。学校での授業が途上である若者にその傾向が多い。

ひろゆきが「本当に"頭"が貧相だなと思う」今どきの人物4選 社会の常識を鵜呑みする残念な人々