4/18/2022

8年前のクリミア奇襲は桶狭間の故事

天下をとる寸前にまで勢力を伸ばした織田信長、緒戦は桶狭間の奇襲だった。信長の偉かったのはこの勝ち戦の奇襲パターンを二度と繰り返さなかったことだ。

それに比べ、プーチンの対ウクライナ戦争の負けぶりは比較される。プーチンの勝ち戦は2014年のクリミア奇襲作戦の電撃的成功だった。今回はそのパターンを繰り返すつもりだったろう。2度目は相手にバレて準備されてしまう。失敗したとわかってもいまさら引き返せない。そのような苦境に陥ってしまった。

人間とか国家の行動は成功体験にとらわれやすい。その同一行動を繰り返していずれは失敗する。それらが人類の歴史となる。中国人は「歴史を直視せよ」とよく教訓を垂れるが、今回ばかりは中国自身が直視してロシアと同じ間違いをしないことだ。中国人は賢いのでそうなるだろう。

4/15/2022

日本だけでない大本営発表

露宇戦争で決め手となるのは情報戦争部門だ。世界相手のそれもあるが、自国民向けの「大本営発表」が現在のロシアでも見られる。ロシア国民の大半は検閲されたロシアのTV放送しか見ないで政府の戦争方針を支持している。

かつての大日本帝国民も同様だった。インターネットなどの個人情報媒体はなかった。与えられる情報は大本営からの偽情報のみで、それを信じて熱狂的に日本軍の「勝ち戦」に沸いたのだ。

70年以上を経たロシアでも同様の情報閉鎖空間になっている。ここは全ての情報にアクセスできるようにロシア国民も導くことが戦争の早期終結につながる。

4/05/2022

露軍は便衣兵を殺害した、と言い訳するかも

「状況は間違いなく深刻であり、多くの海外指導者に対し、意見表明を急がないよう求める。根拠のない批判を急がず、複数の情報源に情報を求め、少なくともロシアの説明に耳を傾けるよう求める」と述べた。(露側ベスコフ報道官)

 写真、動画に改ざんなどの偽装がされているかどうかは国際的な監視団が現地を調査すればいずれはわかる。そのうえで、露軍は殺された市民は「便衣兵だった」との主張に転ずるかもしれない。ウクライナ市民は支給された武器で最後まで抵抗する構えだ。いわゆるパルチザンだが、一方では軍服を着ない非正規兵は国際条約の交戦規定(ジュネーブ条約)に保護されない。

 「便衣兵」は日本軍が南京を占領したときに敗走する中華民国軍の兵隊が軍服を脱ぎ捨て南京市民の間に紛れたことから使われた言葉だ。大虐殺はなかったが、ごく少数の殺害はあって、それは市民を装った便衣兵から攻撃され反撃殺害したものだ、ということだった。ロシア側も同じ理屈に転ずるかもしれないが、あくまでも戦場の現場を調査しないと真実はわからない。
ロシア、ウクライナでの民間人殺害を断固否定 映像は米国の策略(ロイター) - Yahoo!ニュース

4/02/2022

感染者数が減らないのは当然だ

脇田隆字座長は3月31日、「リバウンドの兆候が見え始めている可能性はある」とし、感染再拡大、リバウンドを注視していく必要があると話しました。(TBS)

「リバウンド」はダイエットによる体重減量に意志が弱く失敗する類似から来ている。感染が再拡大するのは国民の意志が弱いからだ、との医療界の高慢な姿勢があらわれている。

 まん延防止などの社会規制が緩められたので、人流などが増えて感染者が増えるのは当然の現象だ。そうなっても医療対応ができるようにしていて、その重症病床使用率などはまだ余裕がある。

 オミクロン株は感染力が強い。しかし重症化率などは低いので、個人としては感染したとしてもそのあとのリスクは小さいことは周知されている。それでも感染したくない人は社会規制がなくても個人として引き続き感染防止行動を心がけることになる。

早くも「第7波」か… 新型コロナ新規感染者がリバウンド傾向