12/29/2023

「政治にはカネがかかる」という嘘(泉房穂氏)

選挙にカネをかけているだけだ」(これも泉氏)。その政治資金を現職政治家に有利にしているのでは、新人が当選しないわけだ。文通費、政党助成金は税金からだが、基本的に現職だけだ。選挙費用の公費負担制度があるが、それだけでは足りないという。だったら、支持者からの献金をあてにするのが筋だが、その献金は収支がほとんど公表されない。選挙期間中だけでなくその前の数年間も選挙準備に使ったことを知られたくないらしい。法的に突き詰めれば「事前運動」の罪に当たる。

 かくして裏金に頼って公表せずにすませるカネを作ろうとする。その便利なカネをいくら用意して、配れるかで派閥の有力者となって、内閣の枢要なポストに座れて、それが次の当選につながる。すべてのカネは選挙のために使われる。その事実をまずは有権者に明らかにし、それから正しい政治への道が始まる。

 なお、使い道不公表で良い政党助成金を使って自民党などは選挙前の情勢調査を実施している。これは「選挙対策」のタメだけで、これもその金額を明らかにして議論の対象にすべきだろう。

 そもそもある地位にあるものにその地位を守るカネを助成してよいものか疑問だ。ずっとやってよい、というシグナルにしかならない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/53d8918dcaa9270ad15e19cd1e00a00f4212d2c0

「“政治にカネがかかる”は嘘!」【泉房穂の「ケンカは勝つ!」第27回】(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

12/06/2023

「1つの中国」は中共の党是なのか?

日本の敗戦後、中国大陸の覇権をかけて国共内戦が戦われた。ほぼ勝ったのは中国共産党の中華人民共和国で、中国国民党の中華民国は台湾に逃れて、反攻を誓って70年以上果たせないでいる。その間、中華民国の国名は変わらないもののその蒋介石の後継、国民党も「1つの中国」の覇者を求めることはしなくなった。その台湾政権は民進党にも交代することがある。

中国共産党(中共)は台湾に残るそのライバルが「1つの中国」をあきらめた時点で、中国の正統政府を名乗ることができる。これが「党是」ではなかったのか?(馬英九政権までは双方とも「1つの中国」だったが)

同じ民族(同じ言語話者)だと言うことだけで国を統一すべき理由はない。オーストリアのドイツ人はドイツと別の国のままだ。スイスも言語はドイツ語など四言語話者に分かれている。中国語ではと言うのだったら、シンガポールの主要言語は中国語で、中華系民族が主だ。プーチンロシアとナチスドイツはそれぞれの話者の住む区域を併合しようとして戦争になっている(なった)。台湾は本省人(台湾ルーツの人)でほとんど占められるようになった。言語は中国(北京)語だが。

香港は独立国であったことがなく、英国の植民地から中国に統治権が移った。香港の自由が失われたのは残念だが、それは中国政府次第だ。そこが事実上の独立国である台湾とは違うところだ。