5/26/2019

品行方正は被選挙権の要件でない

類似の「不祥事」を考えるとわかりやすい。それは議員の不倫だ。

 山尾議員はダブル不倫で世間の非難を浴びた。でも、その後の衆院選小選挙区で辛勝して選挙区住民の審判を受けた。選挙権者は「不倫はたいしたことではない」と考えたのだ。両配偶者との問題は残るが、それは国会議員とは関係ないことだ。

 宮崎議員(当時)は不倫をして自ら議員辞職したが、奥様(金子元議員)はそれを許した。宮崎氏はイクメン宣言をしながら不倫をした矛盾を突かれたのだ。

 有権者のごく一部も不倫をしている。議員にだけ不倫は許さないとは言えない。丸山議員の場合でも、支持する有権者には酒癖の悪い人もいるだろう。

 酒癖の悪い人も議員になれる。全員が品行方正な人物だけの国会ではその結論が危うい。イザヤ・ベンダサンの「全会一致の結論は無効」はその通りだ。

5/10/2019

交通事故死、一般的な抜本策を提案すべき

保育園側は交通法規を守っていた中で事故に巻き込まれた純粋な被害者であり、不祥事の会見と違って園側に無理させる必要は全くなかった。(新田氏)

 新聞TVのマスコミは社会の公器だ。報道すべきは再度の事故を抜本から防ぐ道路交通規制、道路構造の一般的なあり方だろう。それが今回の被害者の声を届けるだけの安易な報道姿勢にとどまっている。

 これが被災となっても同じことが見られた。地震、洪水で被災する者がいるとマスコミはその悲惨さをインタビューで届けようとする。被災からの復興もニュースになる。しかし、第一にすべきは再度災害を防止するにはどうしたらよいかを社会に(行政に)訴えることではないか。