2月の末日から始まった米、イスラエルによるイラン攻撃。事実上戦争になっている。
ここで、両国の攻撃が国際法違反だからとイラン側に立つ議論が多いが、イランによるホルムズ海峡通航船への妨害こそ国際法に違反する第一だ。通航船はまずはタンカーなどの民間船だ。米国、イスラエル国の船籍ではない。両対戦国の戦闘艦でもない。
露宇戦争で国際法違反のウクライナ国内のインフラ攻撃などを繰り返す、悪名高いロシアでも、ウクライナ支援のEUあるいは日本などの第三国への攻撃はしない。戦争を拡大したくないからだ。イランは遠い米国国内を攻撃する術がないから近隣の第三者を狙って、米国を間接的に困らせようとしているのだろう。
ホルムズ海峡の片岸はイランだ。何かがあるときにこの国際海峡の通航の自由が侵されるようなら、その奥にある湾岸諸国の原油ガスは売り物として信頼を失う。今後、平和になったとして、これら湾岸諸国(イランも)からの石油ガスは世界市場での売り物として失格だろう。そのような特別商品として扱う必要が出てくるかもしれない。
似たようなものに中国が独占して国際政治上のツールとして悪用する「レアアース」がある。湾岸石油と中国レアアースは自由貿易のままにしないで、関税などでコントロールする必要があるかもしれない。普段から流通性を落としておくのだ。トランプの得意とする関税はそのためにある。