ネパール、チベットの大規模土石流被害を目にして、世界では「地球温暖化が根本原因なので二酸化炭素削減をスピードアップせねば」という決意がみられる。すべての悪は二酸化炭素排出にあるというような原理主義だ(実際は間違いだ)。そのことに対してかネパール政府は「世界の0.01%しか排出していない」(のに)と皮肉ともとれるコメントだ。それよりも世界は連帯して行方不明者救出などに援助して欲しいと。
氷河崩落による土石流発生にはその氷河の温暖化による脆弱化を防ぐ根本方法より、いま求められているのは、土石流は仕方ないとしてその予警報で住民がいち早く安全な場所に避難できることだ。それで命だけは助かる。
千葉県、北陸三県で前線降雨による浸水被害が続出した。大豪雨の要因である線状降水帯は地球温暖化にも起因するかもしれない。しかし、災害列島の日本人はそのような因果にいまは拘泥しない。因果がわかるのには時間がかかるし、世界の3%程度(日本の排出割合、それでもネパールの300倍だ!)を全量カットしたとても意味がないからだ。 (今回の災害の中国は30%なので意味があるかもしれない)
極めつきは大量の海水が押し寄せる津波だ。地震に起因するが、これは地球温暖化に無関係だ。発生を防止する方法はないので、予警報でとにかく逃げるしかない。
毎年のような災害への実際的対処に慣れた日本人から世界の「根本論者」に言うべきことは以上のように多い。
更に言うと、地球温暖化の要因は温暖化ガスだけでない。その割合しか効果がないことを勘案すれば、人為的排出を100%達成しても(できないが)気温はわずかしか下がらない。氷河の崩落防止までにはならない。
地球がもっと寒かった時期でも氷河末端はより標高の低い場所にあり、そこでの気温は高く、氷河崩落→土石流災害はあったはずだ。昔なので記録がないか、そのような危険場所に住む必要がなかったかだろう(地球人口は多くなかったから)。