7/02/2021

自粛方式の日本で困る、さばが読まれている

新型コロナ感染対策で日本では法律で強制するのではなく自粛で行動を規制してもらう方式だ。これは世界に誇れると思っていたが、1年経ってみてその欠点がわかってくる。

自粛の呼びかけにすべての人が従うかはわからない。だから、その呼びかけは少し脅かすものにして、従う率を高めようとする。1年前、都知事は「ロックダウンになるかもしれない」西浦先生は「40万人死ぬかもしれない」と「さばを読んで」呼びかけた。それがうまくはいって第一波は無事収まった。その成功体験で、第二波以降でも都県境を跨ぐなとか実行不可能な「さば」を出し続けた。都民はバカではないので、さばを読まれていることはわかっている。だから、1年後には自粛要請の効き目が薄くなっただけのことだ。

困ったことにさば読みは医療関係者に多い。ポジショントークとしてやむを得ないことだが、菅首相の横で、そして国会の委員会で「責任者のようにさばを読む」(尾身会長)と、受け取る国民は政府の一員の責任発言ととらえるから、ますますそれらの専門家発言を割引いてしまうことになる。

次回のパンデミック対策のためにもこの自粛方式の悪習は改めたほうがよい。

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