8/17/2021

感染症の感染率、致死率と死亡率(デルタ株で)

致死率と死亡率、違いの定義の確かなものはないが、致死率は感染者が死に至る率、死亡率は全人口のうちその感染症で死亡する率、とする。感染率=感染者/人口、致死率=死亡者/感染者、死亡率=死亡者/人口だから死亡率=感染率×致死率となる。

致死率が低くなったとしても感染率がより高くなれば死亡者は増えてしまう。だからこの死亡率の多寡が「死に至る病」かどうかの程度評価の基準となる。

新型コロナウイルスが変異すると「感染率は高くなり致死率は下がる」と一般的には言われている。変異株の代表のデルタ株がそうなるかはわからない。変異を繰り返すとこの一般論に当てはまるかは変異を繰り返した結果のインフルエンザの感染率と致死率とを比較の対象とするとわかりやすいかもしれない。毎年のインフルエンザの感染者数は1,000万人と言われる。その感染率は8%、致死率は0.1%、死亡率は1,000万人×0.001/12,600万人=8人死亡/10万人となる。これが新型コロナが「普通のインフル」になったとしたらその目標数字だ。

新型コロナのいままで1.5年間の感染者総数は120万人弱だ。感染率は1%。死亡者は15,000人強。致死率は1.3%、死亡率は8人/10万人。

デルタ株での感染率はいままでの1%よりかなり高い(1.5年間分の同一日数に換算して)。死亡率は最近の死亡者数の経緯を見ても明らかに低いと思われる。これらから致死率は計算できるが、だれか計算して欲しい。

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