学術会議の任命拒否問題について、菅首相は、反発を予想していたかについて記者から問われると「かなりなるんではないかと思っていた」とやや笑み(写真)を浮かべて答えた。(ニュースより)
この笑みは菅氏の勝利宣言だ。そもそも学術会議の会員に任命されるのは名誉(だけ)だと思っていたが、そうでないことが全国民にあからさまになってしまった。それを仕組んだ菅氏が上手だった。
学者というのはその価値が分かりづらい。自身では自己の学問業績はわかっているはずだ。だが、学者仲間で、あるいは世間でもそれを認めてもらいたい。それが国が権威づける学術会議で、学士院会員だろう。世界的にはノーベル賞だ。だから、それらを獲得したのちは黙っていればよいものを、法律に書いてある勧告とか答申を真面目に務めようとする。その真面目さが命取りになった。
ピーターの法則というのがある。人はすべて自分の不得意とするポストに昇進してそこで留まる、という常識だ。学者も不得意な学術会議の法律上の役割はできないと理解すべきだ。
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