1/19/2025

法匪国家韓国の内紛

尹大統領は元検察総長(日本で言う検事総長?)だ。その司法の専門家が憲法上戒厳令を出せる、として結果、逮捕された。現在の検察総長は違憲の戒厳令だと断じているわけだ。検察の新旧トップの判断が割れているが、いずれ裁判(判事の多数派の意見)で決着がつく。多数決(社会の多数派だ)でしか決まらない司法では「法匪」と言わざるを得ない。

日本では司法官僚の専行が許されているので、こうはならない。政争は司法の判断があれば収まる、という利点がある。最高裁判事人事も政治が決めていない。

韓国は日本を手本として民主主義としたが、これでは三権分立をまたいで政治の抗争舞台になってしまう。形だけ取り入れても機能しないパターンだ。日本の見本のはずの米国もそうなので、その国の社会の形態が民主主義的でないと無理なのではないかと思ってしまう。日本には古くから民主主義的社会の土壌があったと言うことだろう。

1/17/2025

寄り添う(だけ)よりカネよこせ(実質だ)

阪神淡路大震災(1995.1.17)から30年だ。この間、全国各地が大地震で何回も被災した。神戸のことはつい忘れがちになるが、まずは記念日にだけは思い出すことが「寄り添う」ことにもなる。「寄り添う」という意味だが、自分事として心配(心を配る)する、単に他人への同情だけではない、ということだろう。日本人は災害列島に住んでいるので、災害は自分のことだ。

カネとは実質で寄り添うことだ。神戸はもともと大都市であることから、復旧・復興の勢いはあった。そこが三陸とか能登とは違うところだ。全国からの財政支援がなくても自律的に復興できる。ところが当時ナンバーワンの神戸港がこの間、全国6位(取扱貨物量)にまで転落した。苫小牧、北九州にも抜かれた。日本全体の港湾行政に責を求めるところが大きいが、神戸自身の努力も足りない。地元自治体の兵庫県と港湾管理者でもある神戸市のどこかが違っていたのだろう。神戸港で全世界に誇れた神戸はこれからどうなる?

1/15/2025

検査あっての診断(インフルと経済)

季節性インフルエンザが大流行して、検査薬が足りなくなっている。そこで「検査あっての診断」だと一部の医療関係者から釘を刺す発言がある。

しかし、町医者などでは通常から検査なしでタミフルなど有効な治療薬を処方することが多い。患者の面診で十分、インフルエンザにかかっていることが診断できる。処方した薬が効けば結果的に検査なしでも診断が正しかったことが裏付けられる。検査は無料ではない。患者負担(検査だけだったら10割負担だ)のことも考える。もちろん、命に関わる病気だったら、大病院に紹介するのが先だ。

経済は同じことで言葉を換えて言うと、マクロ経済の状況判断なしに対策は打てない、となる。日本経済は長年、デフレ状態に苦しんできた。いま、インフレへの兆しが出てきて、労働力不足などがその動きを今後加速しかねない危機だと判断されている。しかし、長年のデフレから脱却したという宣言すら出ていない。出しそびれている、という中途半端な状態だろう。

まずはこのマクロ経済の現況を正確に判断するのが日銀と経済官庁(内閣府)の役割だ。その「検査」がないと「診断」そして有効な経済対策にならない。個人のインフル診断とは違う重大な問題だ。

1/11/2025

トランプのアラブ流交渉術

アラブで買物をするには、値段交渉術が特殊なことを理解しなければならない。買い手は買いたい値段の1/10からスタートする。売り手は10倍からだ。1万円のものだったら、千円から始める。売り手は十万円だ。見ているわたしの家族は「千円なんて失礼よ」とチャチャを入れるので、交渉は台無しになる。

トランプはこの交渉術に長けている。まずは高値をふっかける。パナマ運河をよこせ、グリーンランドは買いたい、などはふっかけ値だ。日本人以外の世界の人はそれを知っているはずだ。パナマの指導者は過去に米国に支配された悪夢があるので黙っているが、デンマーク首相は近々トランプ氏に会って話をしたい、と言った。ところが他の欧州の首脳で日本人並みの純真な人がいた。驚きと言うしかない。

1/05/2025

善悪の戦争も終戦に

いま世界で戦われているロシア戦争、ハマス戦争(いずれも開戦した勢力の名前をつけた)を終わらせる時期に来ている。交戦両勢力はわが方こそ正義だ、と信じているから、善悪の戦争は終わらない。人的そして財産の損耗に耐えられないので、そろそろ終戦すべき時期だ。永久に続いた戦争はない。善悪の決着は戦争では無理だと悟って。

日本も80年前に「耐え難きを耐えて」(昭和天皇)対米戦争に降伏した。善悪の決着はつかなかったが、その後の日本は別の意味で繁栄した。それが終戦だ。

ハマスは負けている。イスラエルに終戦を申し出る条件は全ての人質を返還することだ。2年前の10/7に人質を取るなどして開戦したのはハマス軍のほうだ。その発端の状況を解消することが終戦の第1条件だ。

ロシアは勝っているが、ウクライナはNATO各国の支援で持ちこたえているだけだ。その各国の終戦の呼びかけは尊重せざるを得ない。「忍び難きも忍べる」ゼレンスキー大統領ほかであるだろうか?このままだと日本と同じ全国土を蹂躙されての降伏となる。