9/16/2021

「改革」という選挙スローガン

自民党総裁選挙でも「改革する」というスローガンが飛び交っている。何をどのように改革するのか、細かいことは当然あるのだが、選挙カーの連呼と同じで一言で言わないと聞いてもらえないからだ。

自民党の三(or四)候補はその心配はないが、総選挙となると、(与野党)候補の中にはこの「改革」だけを政策とするものが出てくる。とくに支持政党なし層にはこのスローガンが投票の決め手となる場合が多い。支持政党がないのは確たる考えがないからということもある。各候補者の政策を比較できなければ、「改革」の言葉に惹かれることもあろう。

マスコミが三候補の政策を比較するに、このような簡単な決めつけで「改革志向」の候補はAだ、とするのが愚かしい。自民党員は自民党の政策には比較的詳しい(でないと、党員になる理由がない)。だから、結果はこのスローガンで左右されないだろう。しかし、全有権者を対象とする世論調査ではこの「改革志向」だけで判断する回答者が多いので、結果にはそれを留保した方がよい。

ついでだが、地方選候補者で「わたしは福祉をすすめます」という選挙公約があった。これも福祉をどのようにどの範囲で進めるかが難問なので、その入口だけの単なる「すすめる」だけでは政策とは言えないが、一部の有権者には有効なのだろう。

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