5/23/2021

なんちゃってDXなどの社会現象

DXとはDigital  transformation(企業がITを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる)の略字だ。ところがこの「根底から」になっていない「なんちゃってDX」が多すぎる。日本人特有の横文字運動の「バスに乗り遅れない」現象だ。

似たような「なんちゃって」にレジ袋有料化の対象外となる25%バイオマス素材のレジ袋がある。有料化の理由は無料の袋だとポイ捨ての要因となり、海洋のプラ汚染につながるとのことだったが、導くべき結論はマイバッグで繰り返し使うのが正しい。バイオマス素材だと必ずしも分解容易ではなく、かつ、一部複合原料だとリサイクルするのに困難になる。それは石油原料を省くという意味らしいが、それは化石燃料が最終的に二酸化炭素の排出につながるから、という別の目的が「レジ袋有料化」に混在しわかりづらくなっている。

SDGs(Sustainable Development Goals)という国連の「持続可能な開発目標」がブームになっている。これも正しく理解すればよいが、粗製濫造気味だ。

CSR(Corporate Social Responsibility)「企業の社会的責任」も責任から逃れる手段と化している。

以上はいずれも企業がブームに乗り遅れないとする安易な現象となってしまった感がある。

0 件のコメント:

コメントを投稿