NHK特集「シルクロード」の再放送がBSPで繰り返されている。コロナ禍で新規収録ができない苦肉の策だろう。40年以上前の初回放送を見た年寄りには懐かしい限りだが、画面に登場する中国人にとっては驚きの過去だろう。貧しく日本の援助に頼るしかなかった当時、それと今日の大発展とは異世界のようだ。
番組の中でNHKの担当者は現地中国人の大歓迎ぶりを繰り返し伝えている。当然だろう。遺跡を発掘する科学的能力もない、それを人力で手伝うことしかできない中国人。それら人件費用もNHKほか外国の丸抱えだ。人間だったら感謝の言葉が出てきて当然だ。しかしそれを日中友好の証としたのはナイーブすぎた。
問題なのはたぶんその時も、日本への対抗心(侵略されたことへの恨み)が隠れてあっただろうことだ。鄧小平の遺訓・韜光養晦(力がつくまで隠す)は中国人全体の気持ちであったこと間違いない。中国が大発展した今日、当時の日中友好などなかったかのように捨て去り「仕返しする」段階に変わった。
そのように「シルクロード番組」を見直して感じるのは私だけだろうか。
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