日本でも成田、羽田などの国際空港での出入国手続きで顔認証が始まった。本人確認はパスポートの顔写真との照合が必要で、それを機械化するのに何の疑問もない。その顔写真データを他には利用しないことだ(消去される)。
一方の中国では国民の大部分がその便利さと監視社会になっての社会秩序のほうがプライバシーより重要だと思っている。共産党政権が独裁的に進めているだけのものではなさそうだ。世界の多くの低開発独裁政府にはこのシステムは魅力的だ。AIが監視社会を支援するからだ。
民主主義の香港での運動に対し中国大陸住民が敵意を抱いていることからも中国ではAI監視社会は国民の支持を得て進むだろう。
なお、日本で根強い抵抗があるマイナンバー制度だが、データベース化されているのは、氏名、性別、生年月日、住所だけの市町村役所にいまでも必要な情報だけだ。写真はマイナンバーカードは張り付けているが、運転免許証と同様、データベースにはなっていない。この程度を個人情報だと大騒ぎする日本で顔認証システムが社会インフラになることはないだろう。
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