令和八年熊本地震後の同県嘉島町にあるイオンモールに従業員が戻ることを許可したのは防災対策上の規則違反だ。ただ、最初の震動後に何の危険が残っているのかはあやふやだ。あり得るのは余震(10年前の同県地震では本震だった)により建物がさらに危険になる。LPGによる全館爆発は想像もできなかっただろう。同ガスには屋外に大型の供給タンクが設置されて、そこからの本管には遮断弁がある。建物の安全を確かめるにはこの弁が感震して閉まっているか、ほかにも電気のブレーカーが機能したかなどのライフラインもチェックされる。その上での安全宣言となり、まずは一般従業員の再入館が許可される。
遮断弁より下流の管内ガスが漏洩して館内の空気と混ざり爆発濃度に達したかのチェックがされたかどうかはわからない。無色透明ガスで下に溜まるので、異臭が鼻に届くまでは検知できない。そして床下部の窓開口部から掃き出す操作が必要だ。
後知恵でそのときガス爆発危険を察知すべきだったと言っているだけだ。防災にこの後知恵を加えて次回の災害に備えることは必要だが、以上の爆発までのメカニズムを究明してから、補償などにとりかかることは必須だ。災害毎に想像が至らなかったことだけを加えるだけでは「モグラ叩き」ゲームと同じになってしまう。
規則には違反したのだから補償はする、だけでは文書主義防災に陥ってしまう。
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