8/31/2026

ネパール災害で根本論を言っている場合か?

ネパール、チベットの大規模土石流被害を目にして、世界では「地球温暖化が根本原因なので二酸化炭素削減をスピードアップせねば」という決意がみられる。すべての悪は二酸化炭素排出にあるというような原理主義だ(実際は間違いだ)。そのことに対してかネパール政府は「世界の0.01%しか排出していない」(のに)と皮肉ともとれるコメントだ。それよりも世界は連帯して行方不明者救出などに援助して欲しいと。

氷河崩落による土石流発生にはその氷河の温暖化による脆弱化を防ぐ根本方法より、いま求められているのは、土石流は仕方ないとしてその予警報で住民がいち早く安全な場所に避難できることだ。それで命だけは助かる。

千葉県、北陸三県で前線降雨による浸水被害が続出した。大豪雨の要因である線状降水帯は地球温暖化にも起因するかもしれない。しかし、災害列島の日本人はそのような因果にいまは拘泥しない。因果がわかるのには時間がかかるし、世界の3%程度(日本の排出割合、それでもネパールの300倍だ!)を全量カットしたとても意味がないからだ。 (今回の災害の中国は30%なので意味があるかもしれない)

極めつきは大量の海水が押し寄せる津波だ。地震に起因するが、これは地球温暖化に無関係だ。発生を防止する方法はないので、予警報でとにかく逃げるしかない。

毎年のような災害への実際的対処に慣れた日本人から世界の「根本論者」に言うべきことは以上のように多い。

更に言うと、地球温暖化の要因は温暖化ガスだけでない。その割合しか効果がないことを勘案すれば、人為的排出を100%達成しても(できないが)気温はわずかしか下がらない。氷河の崩落防止までにはならない。

地球がもっと寒かった時期でも氷河末端はより標高の低い場所にあり、そこでの気温は高く、氷河崩落→土石流災害はあったはずだ。昔なので記録がないか、そのような危険場所に住む必要がなかったかだろう(地球人口は多くなかったから)。

8/25/2026

クマ害の近年増加は理由がある

クマは野獣だ。同じ野生でペットになった犬猫とは違いがある。ペットは野生を除去した人間環境で育てられる。本人(?)は人間の一員だと勘違いしているかもしれない。クマもそのように育てればそうなるだろう。

クマもそうだと勘違いするのが間違いの始まりだ。くまのプーさんとかで擬人化する。しかし、野生のクマは野獣だ。犬猫も獣だが、人間には敵わないので飼い慣らされる。クマは実力では武器なしの人間の敵ではない。野生のクマと人間は生活ゾーンを共にすることは危険だ。

クマをはじめ野生生物は縄張りの動物だ。自己の生存のために活動領域を常に広げようとする。最近になって人里に現れるのは人間社会側に原因がある(飢えているわけでないのは体重を量ればわかる)。人里にまで縄張りを広げたのは人間側の地域防衛がないからだ。

クマは嗅覚、聴覚に優れている。人間と出会わないように遠くから避けて行動してきた。それがそうしなくなったのには理由がある。人間は危険ではない、という理解がクマに広まった。クマには社会がないので教え伝えたわけではない。母グマからと成獣でも他の個体の(勇気ある)行動を見てそう判断したのだろう。賢いのだ。

人間が危険だったのは集団で犬も加えてクマを狩るからだった(マタギ猟)。そして、山に入る人間も鉄砲、刀などの必殺武器を持たなくなった。林業、採取でも集団では行動しない。丸腰の1人の人間は怖くない。突然出会っても必勝間違いない。

人間と戦っても不利な野生、カモシカ、ニホンジカも事情は同じだ。これらは戦わずに逃げる足がある。両シカともに人間との安全距離を知っている。その外から人間を見物するものまでいる。特別天然記念物のはずのニホンカモシカを最近、目にする機会が多くなった。ニホンシカは人間を無視するまでの大勢力となった。人間に直接害は与えないので放置されているが、間接的には農林業被害が甚大だ。

すべては人間が野生動物までペット扱いするからだ。野生は野生らしく遠ざけて、愛着を持って接しないことだ。「野生動物擬人化の物語」がよくない。

8/13/2026

モグラ叩きの防災

令和八年熊本地震後の同県嘉島町にあるイオンモールに従業員が戻ることを許可したのは防災対策上の規則違反だ。ただ、最初の震動後に何の危険が残っているのかはあやふやだ。あり得るのは余震(10年前の同県地震では本震だった)により建物がさらに危険になる。LPGによる全館爆発は想像もできなかっただろう。同ガスには屋外に大型の供給タンクが設置されて、そこからの本管には遮断弁がある。建物の安全を確かめるにはこの弁が感震して閉まっているか、ほかにも電気のブレーカーが機能したかなどのライフラインもチェックされる。その上での安全宣言となり、まずは一般従業員の再入館が許可される。

遮断弁より下流の管内ガスが漏洩して館内の空気と混ざり爆発濃度に達したかのチェックがされたかどうかはわからない。無色透明ガスで下に溜まるので、異臭が鼻に届くまでは検知できない。そして床下部の窓開口部から掃き出す操作が必要だ。

後知恵でそのときガス爆発危険を察知すべきだったと言っているだけだ。防災にこの後知恵を加えて次回の災害に備えることは必要だが、以上の爆発までのメカニズムを究明してから、補償などにとりかかることは必須だ。災害毎に想像が至らなかったことだけを加えるだけでは「モグラ叩き」ゲームと同じになってしまう。

規則には違反したのだから補償はする、だけでは文書主義防災に陥ってしまう。

8/08/2026

(熊本県)八代地震に改称を

10年前と同じ「熊本地震」の名称だ。熊本市付近はほぼ無傷なので、被災地だと誤解される問題もある。

同じ熊本県なので「熊本」の同じ名前となってしまう。県名を地震名に使うほど直下型地震は被災地が広くはない。熊本の場合、熊本市と熊本県のどちらを示すのか区別できない。

ここは10年前は熊本地方地震(益城町)、今回は八代(地域)地震としたほうが問題が生じない。八代・宇城地震でもよい。

新潟地震は新潟市を中心として被害が甚大だった。中越地震は新潟県の中越地方(長岡市付近)の地震で、決して新潟(県)地震とは呼ばない。新潟市は下越地方だ。