2/14/2025

トンネルも道路も大きく突然に壊れると困る

トンネルでは中央道の笹子トンネル上り線天井板が2012.12に突然崩落し、たまたまその直下を通行中の車3台を押しつぶして9名の死者を出した。復旧は天井板を上下線撤去し、68日間を要した。

道路は現在も復旧中の埼玉県八潮市の下水道大口径管直上の空洞が原因でたまたま通行中のトラック1台が転落し、運転手1名が行方不明だ。下水管と道路は仮復旧を経て、完全復旧には年単位の期間がかかるだろう。

いずれも構造物の経年劣化などが積み重なって、耐えきれなくなって突然崩壊したものだ。これらは定期的な点検により劣化程度が逐一わかっていれば、途中で維持工事がなされて、これらのような大事故と大規模・長期間の復旧工事にはならなかったものと思われる。

つまりは天井板を吊り支えていた鉄棒の定着劣化など、あるいは下水道管渠壁面劣化程度、の危険度が刻々わかっていて、後者についてはその結果として道路下の空洞成長度合いがわかれば通常の維持工事の範囲で、第三者事故も引き起こさずに、済んだはずだ。大きな破壊寸前まで分からなかったことが「突然崩壊」の要因だ。劣化度合いが少しずつ把握できていれば、大事故もなく、大復旧も必要なかっただろう。

もちろん劣化が少ない構造物を作っておけばよかったが、それだけに頼れない。それでも劣化は必ず起きるので、その影響を少なくでき、そして劣化の随時回復で道路交通などへの影響を少なくできれば、仕方がないことだ。

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