12/17/2021

情報を公開しての戦略で勝てる

昭和の旧日本軍は大本営発表で戦線敗退を国民に伝えなかった。海軍でならミッドウェイ、台湾沖の敗退などだ。国民の「戦意」が縮小することを避けるためだ。

令和の政府も新型コロナウイルスとの「戦争」で同じことをしてきた。例えば第5波の流行で明らかに感染者数の大縮減がみられても、国民の「気の緩み」(戦意だ)を心配して、縮減の理由の大部分は国民の戦意が高かった(自粛がなされた)ことだと操作した。

感染症との戦いに勝つにはその感染と重症化のメカニズムを正確かつ深く理解することが必須で、そのために国民的(異分野からも)議論に供することも必要だ。専門家以外は「由らしむべし、知らしむべからず」ではうまくいかない。既成の感染理論では理解できないから、各分野から、ウイルス自壊説、山火事理論などの仮説が出てきている。これらをすべて「理論的でない」として退けるのでは新しい理論が誕生しない。

さらには、政府(都)の医療アドバイザーがこれら既成理論だけの目で見て感染に関わる膨大な情報を取捨選択しているのではないかと危惧する。必要なことは専門外の(市井の)科学者にも情報公開して、異分野からの議論も歓迎することだ。そこから仮説が誕生し、新理論になるかもしれない。

(わたしの関係する)ダムの洪水対策も出水時の操作情報を含めすべてネットで公開している。その結果、市井の技術の方からも貴重な科学的提言をいただけるようになった。

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