増産が期待されている稲作が今年も不作が予想されている。異常高温と少雨の気象悪条件からだ。高温には湛水による冷却が有効だ。それも天水に頼る中山間地の棚田には無効だ。少雨が続くと小さな谷に流れる湧き水が枯渇する。
そもそも谷の水に頼る小規模水田は渇水に弱い。麓の水田は大きな河川の農業水利がある。大きな河川では比較的水量が保つものだ。そして、上流にダムとか溜池の農業利水補給施設があれば安心だ。
中山間地水田は気象条件によっては不作が続出する。そうなっても農業共済組合が救ってくれる。不作に備え水利施設に投資するのでなく、金銭補償を受ける。こうなると全国のコメ市場の需給に影響し、今年も3年続きで消費者価格が高騰する。(豊作の時は価格低迷)
中山間地の農業、とくに稲作はあきらめたらどうか?規模の利益もなく、気象変化に弱い、そのような農業は近代産業の資格がない。米国では麦作、大豆などは世界商品市場の対象になるほど近代化されている。大規模農家も気象予測を綿密にして、さらには競合農家の作付状況を見て、今年の作付けと収穫時期などを有利にする予想をたてる。科学を総動員するのだ。日本の農家が気象の変化まであきらめてみるのとは大違いだ。
麓の水田だけで大規模化を図り消費者に価格面で迷惑をかけない日本の農業を期待する。
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