6/10/2023

カホフカダム自然崩壊説は?

下記はカホフカダムの崩壊後の写真で、上方(右岸側の主決壊)と下方(左岸側)の2箇所が決壊している。ミサイルなどの攻撃ではこの2箇所ともに崩壊に至るほどのダメージは受けない。ダムコンクリート内部の監査廊(トンネル)からダイナマイトなどの爆発物を仕掛けてコンクリート堤体に大損傷を与えればコンクリートの大重量も水圧に負けて下流に流されてしまう。

一方、長期にわたる戦闘でダメージを受け続け、ついには水圧に負けて崩壊した(上流水位も高かった)とする自然崩壊説が出始めた。ダメージを受けるとダムの基礎に漏水の道が成長し、重量物コンクリート堤体と言えど、水圧で下流に滑動してしまう崩壊が考えられる(コンクリートが一体である限り転倒崩壊はない)。ただ、この説だと2箇所の崩壊が同時に起こることは少ない。1箇所が崩壊すればその傷口が左右に拡がることはあるものの、他の箇所は上流水位が低くなり、下流水位が高くなるので、かえって安全になる。


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