4/28/2023

客が多くなれば宿泊料を値上げすれば?

コロナが一段落して旅行需要が国内あるいはインバウンドともに回復している。そこで心配されているのが、一度、コロナで退職した従業員などが戻らず、宿泊施設などの供給力が不足しているらしい。

これはアベノミクスが目標とした需要の回復にあたる。需給バランスが需要過多になれば、供給側としては価格を上げることができる。その結果、宿泊施設従業員の賃金が上昇することになる。インフレターゲットで狙ったデマンドプルインフレだ。

しかし、ニュースを見ると、宿泊施設の宿泊料を上げることは考えていないようだ。だから、従業員が戻ってこない。戻すためには賃金を上げるのが有効だ。日本にはお客様への値段をできるだけ上げない、というのが商売の常道になっているみたいだ。これが商道なのか、それとも「便乗」値上げの誹りを受けたくないのかわからない。いずれにせよ、需要供給曲線がコストで動かない、資本主義を外れた日本だ。

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