子どものけんかでは、もともと仲が悪かった原因追及は別にして、暴力的になってしまったけんかをやめさせるときに「先に手を出した方」はどちらかを詮索し、そちらにけんかを諫める。
国家間の戦争も同じだ。もともと非友好的だったそれら国同士の友好策は別にして、それが戦争になってしまった原因追及をしていても戦争を終えるには無力だ。それよりも目の前の戦争をやめさせるには「どちらの国が戦争を始めたか」が決め手だ。原因がなんであれ開戦した方が悪い。
露宇戦争はロシアが開戦した。ハマス・イスラエル戦争はハマス軍だ。呼応してイスラエルを攻めたヒズボラ軍もそうだ。
後者のヒズボラ軍は停戦に合意して、ハマス軍への支援目的攻撃を一時あきらめたようだ。だから最初挑まれたイスラエル軍も停戦に異存がないが、後者の当初原因のハマス軍にはイスラエルの「自衛権」(戦争継続権)があるので、ハマス軍を壊滅するまで戦うらしい。
前者のロシアには開戦責任を問うべきだ。NATOと対立しているからと関係ないウクライナに攻め入るのはさらに理由にならない。