11/28/2024

先に手を出した方が悪い

子どものけんかでは、もともと仲が悪かった原因追及は別にして、暴力的になってしまったけんかをやめさせるときに「先に手を出した方」はどちらかを詮索し、そちらにけんかを諫める。

国家間の戦争も同じだ。もともと非友好的だったそれら国同士の友好策は別にして、それが戦争になってしまった原因追及をしていても戦争を終えるには無力だ。それよりも目の前の戦争をやめさせるには「どちらの国が戦争を始めたか」が決め手だ。原因がなんであれ開戦した方が悪い。

露宇戦争はロシアが開戦した。ハマス・イスラエル戦争はハマス軍だ。呼応してイスラエルを攻めたヒズボラ軍もそうだ。

後者のヒズボラ軍は停戦に合意して、ハマス軍への支援目的攻撃を一時あきらめたようだ。だから最初挑まれたイスラエル軍も停戦に異存がないが、後者の当初原因のハマス軍にはイスラエルの「自衛権」(戦争継続権)があるので、ハマス軍を壊滅するまで戦うらしい。

前者のロシアには開戦責任を問うべきだ。NATOと対立しているからと関係ないウクライナに攻め入るのはさらに理由にならない。

11/19/2024

ロシアは露宇戦争に負けない

よく言われる「ロシアにウクライナは勝てない」、ロシアは軍事大国だから、とは違う。世界全体の趨勢からロシアは不利な戦争を戦ってきた。しかしロシアは負けない。

世界に3つ以上の国がある限り、敵以外の国と同盟関係が成り立つ。ロシアが不利なときその敵のアメリカが有利になる。アメリカ有利では困る第3国がロシアの味方をする。ロシアに決して友好的でなかった、中国、イラン、北朝鮮はアメリカが共通の敵だから、ロシアと同盟関係になっているに過ぎない。中国が経済をイランと北朝鮮が武力で助けたら、ロシアは(勝たなくても)負けないだろう。戦争が地球上では長引く理由だ。互いに疲れる(人的、経済的に)まで終わらない。

11/16/2024

与野党ともに予備選挙方式に

米国の選挙は二大政党内での予備選挙を経て候補者を決め、本選挙になる。

日本でも小選挙区ではそもそもは2人の候補の激突を想定していたので、野党乱立では不利になることから、橋下徹氏が提唱したのは野党候補者間予備選挙だ。

自民党内でもこのところ総裁選の後に国政総選挙などが行われることが多くなった(岸田総裁、石破総裁、いずれも発足直後に衆院選)。来夏には参院選が決まっているが、石破総裁では戦えないとする声が大きくなれば、任期途中の総裁選になる。自民党では予定も含めこの総裁選は本選挙(衆参選挙)前に選挙体制を決めるための予備選挙と化している。

米国方式の予備選挙が各党内での理解を得られやすいとすれば、この方式が日本の与野党でも事実上採用されてきたのも理由があることだ。日本の国政選挙では観念的なイデオロギー(「政治とカネ」とか)が選挙テーマになってきた。しかし、同じ党内で予備選をやるとなれば、より政策的な議論がたたかわされることが期待できる。現にこの九月の総裁選はそうなった。